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- 石上七鞘さんのブログ
石上七鞘
性別:男性
生年月日:1947/1/17
博士(文学) 専門分野、民俗学・古代日本文学/執筆家/講演家
松蔭大学教育開発センター長、コミュニケーション文化学部長、日本文化コミュニケーション学科主任・教授として教鞭をとる傍ら、日本古来の伝統文化や土地に纏わる暮らしぶりを、研究・伝承・継承していく事を自身のライフワークとしている。
平成19年8月 日本テレビ“世界一受けたい授業”に講師として出演する他、平成21年スカイパーフェクトTV「暮らしの知恵を科学する~木火土金水、陰陽5行を中心に日本人の生活の知恵と工夫を探る」番組等にも出演。世界遺産検定公式テキスト:日本の伝統文化遺産を監修。著書『日本の原点』『日本の民俗伝承』『化粧の民俗』『十二支の民俗伝承』他を執筆。高崎正秀博士記念賞受賞
上代文学会理事
NPO法人現代女性文化研究所理事
公益財団法人ミツノ教育振興財団理事
民俗学研究所所長
上代文学研究所所長
一般社団法人和ハーブ協会(JHF:Japan Herb Federation)顧問
教育と文化を振興する「教育文化研究会」代表
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2017-04-09 23:52:08
- 端午の節供(5月5日)
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この日、中国(楚)の屈原が世を憂い、 投身自殺をしました。その霊を慰めるために、祭りをしたのが始まりと伝えています。この日には粽(ちまき)を食べ菖蒲を軒端にさしたり、鬘(かずら)にしたりします。この菖蒲の鬘は物忌みの印であり、折目の祭りに訪れる神を迎えるハナ(依代)でもありました。また菖蒲湯にひたり、菖蒲酒を飲んで無病息災を祈ったりもします。菖蒲は尚武・勝負と音が通ずるので、男子の節供として武者人形を飾り、鯉幟を立てて立身出世を祈るようになってきました。
また五月の節供では、柏餅を食べてお祝いをします。この柏餅とは、柏の葉っぱの上に、上新粉とくず粉(片栗粉)を混ぜてつくった「しんこ餅」に、あんを挟んだものを置き、柏の葉を二つ折りにして包んだお菓子です。柏の葉は、新芽が出ないと古い葉が落ちないので、これを「子供が産まれるまで親は死なない」=「家系が途絶えない」という縁起に結びつけ、「柏の葉」は「子孫繁栄」の意味を表わす縁起物と考えられました。
柏餅というお菓子が日本の歴史に登場したのは、徳川九代将軍の家重?十代将軍の家治の頃だと言われています。柏餅は、中国から渡ってきた端午の節供には、元来含まれていない食べ物であったという事がわかります。
また、前日の5月4日の夜は「葦篭り」「女の家」と称して、女性が忌み篭る地方もあり、これは田植えに先立って早乙女(さおとめ)が精進潔斎をする日でもありました。鯉幟も、この物忌みの生活にはいっていることを示すための印が起源でした 。
[2012-05-09 17:59:53]